N1の文法102回目です。前提の意味の「 <名詞>を 踏まえて」という文型の意味と例文を紹介しています。
<名詞>を 踏まえて
「ふまえて」の元の動詞「ふまえる」は「ある事を考慮に入れる。ある事を前提にして考える。」という意味があります。漢字では「踏まえる」と表記します。
- 「 Aを踏まえてB」は「A前提にB。」「Aを根拠にB。」「Aを考慮に入れてB。」という意味です。
- AにはBをする時の前提や参考になることが入ります。
- 「<名詞>を踏まえた上で」という形もあり、意味は同じです。
- 改まった場面で使われます。「 <名詞>を 踏まえ、〜」と「て」が省略される形もあります。
例文
- 教師は学生からの授業評価の結果を踏まえて、改善に取り組む必要がある。
- 多様な生き方ができる時代なので、自分の個性を踏まえて将来を考えてほしい。
- 街に住む外国人が増えていることを踏まえ、市はやさしい日本語で資料を作ることにした。
- デザイナーは社員の意見を踏まえた上で、その会社の制服を一新した。
- 社員の残業が増えている状況を踏まえ、一部の作業を外注することを決定した。
- 父は自らも過去に悩んだ踏まえ、息子にアドバイスをした。
- 裁判長は事件の背景にあった事実を踏まえて、判決を下した。
- 来年の選挙ついては、今回反省点を踏まえ、大幅な作戦変更を行う予定だ。
【参照】類似する文型
- 〜うえで:【教案】「テーマ別 中級から学ぶ日本語<三訂版>」第14課「みなおす」(文型A)
- 〜に即して
- 〜にもとづいて