N1の文法14回目です。付加の意味の「<名詞> はおろか」という文型の意味と例文を紹介します。
<名詞> はおろか
「AはおろかB」は、「Aはもちろん、程度が違うBも同じだ。」という意味で、文末は「ない、少ない」など否定的な言葉が入ります。
- 話者の驚きや不満の気持ちを表すとき使い、全体としてマイナスな文になりやすいです。
- 後件には程度が上であることを強調する言葉(も・さえ・までなど)がよく使われます。
- 命令・依頼・禁止・勧誘の文には使いません。
例文
- 彼の部屋にはお風呂はおろか、シャワーさえない。
- アルバイトが忙しくて、宿題はおろか、授業に出席するのも面倒に感じる。
- 2時間も会議をしているのに、来年度の予算はおろか、来週発表の内容まで決まらない。
- この新しい学生は初級会話はおろか、簡単な挨拶さえ言えないようだ。
- 結婚したばかりの夫は料理はおろか、洗濯機の使い方も知らないレベルでした。