N1の文法24回目です。様子の意味を表す「<文/名詞> とばかり(に)」という文型の意味と例文を紹介します。
<文/名詞> とばかり(に)
「Aとばかりに、〜」は「(実際にそうは言ってないけど)今にも〜と言い出しそうな、様子だ/行動をする」という意味です。
- 発話文にそのままつきます。カギカッコ(「」)は付く場合も付かない場合もあります。
- 話し手自身の様子には使いません。
- 「ここぞとばかりに≒この時とばかりに」は慣用句的な表現です。
例文
- 家へ帰ると、ポチは「待ってました」とばかりに尻尾を振った。
- 北京で食べた麻婆豆腐は「これが本場の味だ」とばかりに辛かった。
- 課長はこれ以上言うなとばかりに、田中さんの方を睨んだ。
- ゴールの前が大きく開いたので、佐藤選手はチャンスとばかりにボールを蹴った。
- 先週夏のセールが行われていたので、妻はここぞとばかりにブランド品を買っていた。
- まだ試験中なのに、学生は「あきらめた」とばかりに眠り始めた。
- もう話したくないとばかりに、子どもは部屋のなかに入ってしまった。