N1の文法68回目です。結末・最終の状態を表す「<動詞辞書形・名詞>に至って、至っても」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞辞書形・名詞>に至って、至っても(いたって、いたっても)
- 「Aに至って、B」は「Aという状況になって、初めてBになった。」、「Aに至っても、B」は「Aという状況になっても、Bにならない。」という意味です。
- 「Aに至って、B」には「(長い間待って)やっとBになった」という気持ち、「Aに至っても、B」には「(時間がかかっているのに)なかなか〜にならない/〜が続いている。」という気持ちがあります。
例文
に至って
- 1ヶ月連絡が来ない状況に至って、やっと彼女が怒っていることがわかった。
- K社は株価が下がるという事態に至って、初めて事件の対応の誤りを認めた。
- 最悪の結果になるに至って、ようやく両親の虐待が明らかになった。
- 倒れて病院に運ばれるに至って、初めて働きすぎていたことに気付いた。
に至っても
- 昼から始まった緊急の会議は、深夜に至っても、まだ続いている。
- 今年は梅雨が長く、7月に至っても夏らしくならない。
- ドラえもんの人気は、今日に至っても衰えるところを知らない。
- アルバイトの給料が、2ヶ月経つに至っても振り込みされない。
- 多くの会社員は雪で電車が止まるに至っても、どうにかして会社へ行こうとする。
- 数々の証拠が出るに至っても、政治家は不正を認めようとしない。