N1の文法67回目です。比較・対照の意味を表す「<動詞ない形>までも」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞ない形>までも
「<名詞>とはいかないまでも/<名詞>とは言わ(え)ないまでも」という形もあります。
- 「AないまでもB」は「Aというレベルには達しないが、B」という意味です。BにはAの少し下のレベルだという内容の文がきます。
- Aには理想的な状態、満足できるレベルの到達点が入ります。
- Bには「少なくとも」「せめて」などの言葉が入ります。
例文
- 小説家にはなれないまでも、何か文章を書く仕事がしたい。
- これまでの中で一番とは言えないまでも、あそこのラーメンはかなりおいしかった。
- 毎年4回とは言わないまでも、せめて1回ぐらいは海外旅行へ行きたい。
- 何かいただいたら電話とはいかないまでも、メールぐらいはすぐ送るべきでしょう。
- 社長のスキャンダルのため、倒産には至らないまでも、損失が発生した。
- 社員と同じ仕事をしているのだから、ボーナスをもらわないまでも、基本給ぐらいは揃えて欲しい。
- 海外で失くし物が見つかる可能性はゼロとは言わないまでも、かなり低いだろう。
- 本当に資格を取らないまでも、経営の勉強をすることで会社に対する理解は深まる。