N1の文法78回目です。主張・断定の意味を持つ「<動詞辞書形>までだ、までのことだ」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞辞書形>までだ、までのことだ
- 「Aまでだ/Aまでのことだ」は「他にいい方法がないなら、Aするだけだ。」という意味です。
- 現在または未来のことについて使います。
- 「までだ」の前は条件を表す文がきます。
- 「自分の考えはAだ。」とはっきり言いたい時に使います。
- 「他に考えることはなく、Aするだけだ。」と言う気持ちがあります。覚悟(かくご=心の準備ができている)を示します。
- 「た形」じゃないですが、「これまでだ」「それまでだ」という言い方があります。「これで・それで終わりだ」という意味です。
例文
- 風邪をひいたら、すべての予定を取りやめて寝るまでだ。
- この値段まで安くしてくれないなら、今回の契約をキャンセルするまでのことだ。
- 彼に結婚の意思がないなら、別れてもっと素敵な人を探すまでよ。
- このまま電車が動かないようなら、タクシーで帰るまでだ。
- この国で財布を落としたのなら、まず見つからない。あきらめるまでだ。
- 一人でするのが難しいなら、他の人に頼むまでのことだ。
- どれだけ素晴らしい計画を立てても、社長が反対すればそれまでのことだ。
- 5点も差がついていたから、誰もがこれまでだと思っていた。
<動詞た形>までだ、までのことだ
- 「Aたまでだ/Aたまでのことだ」は「複雑な事情なく、自分はAしただけだ。」という意味です。
- 過去のことについて使います。
- 「すごい事・たいしたことはしてないよ。」という気持ちを表します。
例文
どう思うと聞かれたので、部下として正直な感想を言ったまでです。
当然のことをしたまでですから、お礼は本当に結構ですよ。
やれと言われたからやったまでで、私の責任ではありませんよ。
彼のアイディアが面白そうだったので、少しお手伝いしたまでのことです。