N1の文法79回目です。主張・断定の意味を持つ「＜動詞ば形/た形＋ら・い形ば・な形/名詞であれば＞それまでだ」という文型の意味と例文を紹介しています。
＜動詞ば形/た形＋ら・い形ば・な形/名詞であれば＞それまでだ
動詞ば形とは？動詞の条件形の肯定と否定の形を合わせた形の総称です。基本の条件形はみんなの日本語35課で勉強しました。
- G1：行きます：行けば/行かなければ
- G2：食べます：食べれば/食べなければ
- G3：します：すれば/しなければ（きます：これば/こなければ）
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い形容詞のば形とは？
あついです：あつければ/あつくなければ
いいです：よければ/よくなければ
- 「Aば/たら、それまでだ」は「もしAになったら、それで全部終わりだ。」という意味です。
- この「終わりだ」には「すべてダメになる、これ以上何もできない。」というあきらめた気持ち意味があります。
- 「Aしたら終わりだから、Aにならないようにがんばれ。」というアドバイスで使うこともあります。
- 「〜ても、Aばそれまでだ」と、「ても」の後に使われることが多いです。
例文
- できないとあきらめてしまったらそれまでだ。
- 色々便利な機能があっても、使わなければそれまでだ。
- 会社を辞めてしまえばそれまでだから、もう少しだけ続けてみたら？
- スマホをトイレに落としてしまったら、もうそれまでだ。
- 苦労して作った作品でも、客に金を払う価値がないと言われればそれまでだ。
- 卒業前に告白してみて、うまくいかなければそれまでだ。
- 賞味期限はまだ先でも、色が黒ければそれまでだ。
- 見た目が良くても、味がまずければそれまでだ。
- どれだけ一生懸命訴えても、国民が無関心であればそれまでだ。
- 親切と思って優しくしても、相手にとって迷惑であればそれまでだ。
