N1の文法49回目です。理由の強調を表す「動詞条件形(〜ば形)/い形ければ/な形であれば/名であれば+こそ」という文型の意味と例文を紹介しています。
動詞条件形(〜ば形)/い形ければ/な形であれば/名であれば+こそ
「AばこそB」は「Aだから、Bになる/Aだからあえて、Bをする/BになるのはAの場合だけだ。」という意味です。
- 普通は原因として考えにくいことをあえて理由として強調したい時に使います。
- 強調の「〜んです/〜のです/〜のだ。」を一緒に使うこともあります。(「んです」はみんなの日本語26課で勉強しました。)
- 強調構文の形になって、「BなのはAこそだ」という形になることもあります。(強調構文の基本は、みんなの日本語38課で勉強しました。)
- 後件は過去形、否定の表現は入りません。
例文
- 娘の将来を思えばこそ、彼との結婚には賛成できない。
- 愛していればこそ、別れるという選択をする人もいるのだ。
- 笑ったり泣いたりできるのも、生きていればこそだ。
- 子どもが可愛ければこそ、細かいことに心配になってしまうものです。
- 頭が良ければこそ、他の人には理解できない悩みがあるんです。
- 夜中に一人で歩いて帰れるのも、この街が安全であればこそだ。
- 健康であればこそ、老後も趣味やボランティアなどに取り組み、楽しく過ごせる。
- 大人であればこそ、子どものような素直な気持ちを大切にしたい。
- 親しい仲であればこそ、お礼や気遣いを忘れないようにしています。