(詳しく説明する語彙)
*な形容詞、名詞は<ーである>ばかりにの形も使います。
「それだけが原因で、悪い結果になった」という意味です。反省したり後悔したりしている時に使います。
A:先生、このテスト、ちゃんと答えているのにどうして0点なんですか。
B:ここ、名前が書いていないでしょう。
A:それだけで、0点ですか・・。
→名前を書き忘れたばかりに、テストが0点になってしまった。
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A:どうして卒業できないんですか。
B:出席日数が少し足りません。
→出席日数が少し足りないばかりに、卒業できなくなってしまった。
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A:コンビニに出かけるだけだから、鍵はかけないでおこう。
(帰宅しました)
B:あれ!ケータイと銀行のカードがない!
→ドアに鍵をかけておかなかったばかりに、泥棒に入られてしまった。
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A:どうして、お昼ご飯を食べないの?
B:デートで全部使っちゃったんだ・・・。
→彼女に喜んでほしいばかりに、お給料を使い切ってしまった。
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A:どうして会社をやめるの?
B:満員電車での通勤に我慢できなくなったんだ。
→同僚は満員電車が嫌なばかりに、会社を辞めることにしたそうだ。
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A:こちら、ご覧になられますか。
B:(ご覧になりますかだよ)間違いが気になる・・・
→日本語の先生であるばかりに、言葉の間違いが気になって困っている。
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昨日はJLPTの試験でした。合格したかどうか、気になります。友達は「もう考えるのをやめよう」と言いますが、無理です。
→試験に合格したかどうか、気になってならない。
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A:おじいちゃん、また写真撮ってるよ。
B:いつも孫の話ばかりするよね。
→祖父は去年生まれた孫が可愛くてならないようだ。
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A:もう大丈夫だよ。そろそろ行こうよ。
B:無理だよ。本当に恥ずかしい・・・。
→友達は階段で転んだのが恥ずかしくてならないらしく、ずっと下を向いている。
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A:あ、ゴールしたよ。これは日本が勝ったね。
B:あれ・・・負けたよ。
→今日の試合は勝てると思っただけに、負けた時は残念でならなかった。
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A:彼女から返事がこないんだ。
B:忙しいんじゃない?
→彼女から返事がないので不安でならず、ずっと携帯を見ている。
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A:将来彼と結婚して仕事をやめるから、就職はしないつもりよ。
B:たとえ結婚したらやめるとしても、働く経験は役にたつと思いますよ。
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A:卒業したら、A会社で働こうと思ってるよ。
B:そうなんだ。社長になる夢はいいの?
A:3年後は辞めて、自分の会社を作るつもりだよ。
→一旦就職するとしても、3年年後に退職して、社長になるつもりです。
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A:どうして遅刻したんですか。
B:遅くまでアルバイトをしていたんですよ。
→アルバイトを頑張るのはいいとしても、遅くまで働くのは体に良くないですよ。
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A:ダイエット中なのに、食べ過ぎちゃった。
B:食べ過ぎたとしても、次の日に調節すれば、大丈夫ですよ。
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A:宝くじで10億円当たった人がいるそうですよ。
B:それだけあれば、家と車を買ったとしても、一生遊んで暮らせると思う。
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「AないことにはB」は「AがなければBは成立しない」という意味です。後件には否定的な文が入ります。
大切の「〜ことだ」の復習をしておきます。(中級から学ぶ日本語の7課)
休みを取りたいです。課長の許可をもらわなければなりません。
→課長の許可をもらわないことには、休みが取れません。
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A:漢字が覚えられません。
B:それでは試験に合格するのは難しいですよ。
→先生から「漢字を覚えないことには、試験に合格できない」と言われた。
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A:写真ではかっこよかったんだけど、会ったら全然会話が続かなくて・・・
B:信じられないね。
→実際に会ってみないことには、どんな人かわからない。
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A:いい健康食品があるんですが、味が良くないんです。
B:それはダメだね。毎日続かないよ。
→いくら健康にいい食べ物でも、味が良くないことには、続けられない。
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車掌A:変な音がします。
ボス:一旦電車を止めろ。
→大勢の客に迷惑がかかっても、安全でないことには、電車を動かすことはできない。
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A:すみません、プールだけ利用することはできますか。
B:申し訳ありません。こちらは宿泊のお客様専用のプールでございます。
→このホテルの宿泊客でないことには、屋上のプールを使うことができない。
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