口にする:少しだけ食べる、味見するという意味。
努力:名詞。「努力する」という形で動詞になる。
「ものだ」(一般常識)の説明
T:赤ちゃんです。すぐ泣きます。皆さんの国ではどうですか
S:同じです
T:赤ちゃんは泣くものだ
S:赤ちゃんは泣くものだ
T:子どもはよく遊びます。大きい声を出します。子どもは元気です。皆さんの国の子どもはどうですか
S:元気です
T:子どもは元気です。普通です。子どもは元気なものだ
S:子どもは元気なものだ
A1では注意、アドバイスの意味で教えるので、「ものだ」の前の品詞は「動詞の辞書形とない形」に限定します。
知識として知っておく
社員:遅れてすみません。
課長:どうしたんだ。みんな心配していたよ。
社員:電車に乗り間違えてしまったんです。
課長:分かった。でも、遅れるときは連絡するものだよ。
***
女の人A:今度の結婚式、この服着て行こうかな。
女の人B:え?結婚式で白い服を着るのは花嫁さんだけだよ。
女の人A:そうなの?私の国では普通だよ。
女の人B:日本では、参加する人は白い服を着ないものなんですよ。
練習
T:ご飯を食べる前は?
S:「いただきます」というものです。/手を洗うものです。お菓子を食べないものです
T:ご飯を食べた後は?
S:「ご馳走さま」というものです。/歯を磨くものです
T:友達の家に遊びに行くときは?
S:お土産を持っていくものです/時間を守るものです
→ずいぶん:思っていた以上に程度や量が多い
一般的な意見(他の人も同じ考えだろうという前提)
A:もう12月だね。今年が終わっちゃうよ、
B:本当だね。時間が過ぎるのは速いものだね。
A:昨日髪が一本白くなってたんだ。
B:私なんてよく見つけるよ。年を取るのは嫌なものだなあ。
***
そう聞いていたけど、本当にそうだなと実感した
A:Bさんのお子さんももうすぐ大学卒業ですね!
B:はい、この前小学校に入ったばかりだと思っていたのに・・・
A:子どもはすぐに大きくなるものですね。
***
長い間そう思っている(自分の中での一般化)
A:中国語を勉強し始めたんですが、難しいですね。
B:新しい言葉は毎日練習しても、なかなか覚えられないものですよ。
***
過去の経験の有無に関係なく、びっくり
A:この町に住んでいたのはいつ頃ですか。
B:10年以上も前ですよ。この町もずいぶん変わったものですね。
***
「〜しなければならない」の短い言い方。話し言葉。
A:レポートっていつまでだっけ?
B:明日だよ。
A:忘れてた。急いで書かなきゃ。ああ、早く帰らなきゃ。
理由を言うときに使います。子どもや女の人がよく使います。
A:どうしてこんな高いかばんを買ったの?
B:だって、ずっと欲しかったんだよ。
「当たり前」
A:この問題がわかりません。
B:当たり前です。これはJLPTN1の問題ですよ。
**
A:昨日階段で転んでから、足が痛いんです。
B:ああ、当たり前ですよ。骨が折れています。
導入
A:友達のメアリーさんは京都についてなんでも知っているんですよ。
B:へえ、彼女京都に行くの?
A:ううん、もう10年ぐらい住んでいるんですよ。
B:10年も住んでいるのだから、京都をよく知っているのは当たり前だよ。
***
A:彼女が服や化粧品によくお金を使うんだ。美容院だって高いところに毎月行っているし。
B:女の人なのだから、きれいになりたいと思うのは当たり前だよ。
**
A:仕事が大変だよ。毎日くたくたで・・・
B:今の仕事どのぐらい?
A:2週間ぐらいだよ。最近働き始めたんだ。
B:そうなの?始めたばかりなのだから、仕事が大変なのは当たり前だよ。
***
A:昨日銀行へ行ったけど、休みだったよ。
B:昨日は日曜日だよ。
A:あ!!
B:日曜日なのだから、銀行が休みなのは当たり前だよ。
前件の「なのだから」の「のだ」は状況説明の意味です。よって「から」と併用することが可能です。
一回限り
T:田中さんは怖そうに見えます。でも話してみたら、優しい人でした。話してみたら、優しい人でした。「たら」は「と」でもいいです。話してみると、優しい人でした
S:話してみると、優しい人でした
T:私は田中さんが怖いと思っていました。話してみました。優しい人だとわかりました。田中さんは怖そうに見えたが、話してみると、思っていたより優しい人だった
S:田中さんは怖そうに見えたが、話してみると、思っていたより優しい人だった
T:リーさんは勉強する前日本語は難しいと思っていました。勉強してみました。思っていたより難しかったです。日本語は難しいと思ってたが、勉強してみると、もっと難しかった
S:日本語は難しいと思ってたが、勉強してみると、もっと難しかった
ということもある(時々)
T:怖そうに見えました。話してみました。優しい人でした。怖そうに見えたが、話してみると、思っていたより優しい人だった。
S:怖そうに見えたが、話してみると、思っていたより優しい人だった。
T:ということも時々あります。怖そうに見えたが、話してみると、思っていたより優しい人だったということもある。
***
T:休みの日です。でも仕事が終わらないので働いています。休みの日でも、働くということもある。
***
T:人気がある店へ行きました。思っていたよりおいしくなかったです。人気がある店でも、行ってみると、思っていたよりつまらなくてがっかりしたということもよくある。
**
参考
<動詞辞書形>ことがある(JLPTN3文型)
私は時々家に電話を忘れます。時々財布も忘れます。
→私は家に電話を忘れることがある。財布も忘れることもある。
リーさんは時々学校に遅れます。時々連絡しないで休みます。
→リーさんは学校に遅れることがある。連絡しないで休むこともある。
私:最近よく寝られないんです。コーヒーもやめたし、運動もしています。
医者:夜、パソコンを見ていませんか。
私:はい、ゲームをしますから。
医者:だめですよ。夜は見ないほうがいいですよ。眠れませんよ。
私:はい。
→医者にどうしたらよく寝られるのかと聞いてみると、「夜テレビを見ないことだ」という答えが返ってきた。
***
私:先生、テニスが上手になりません。
先生:まだ始めたばかりでしょう。毎日続けてくださいね。上手になりますよ。
→テニスの先生にどうしたらテニスが上手になるのかと聞いてみると、「続けることだ」という答えが返ってきた。
***
A:最近彼女と意見が合わないよ。どうしたらうまくいくのかな。
B:意見が違うのは当たり前だよ。自分の意見が正しいと思ってはダメだよ。
→先輩にどうしたら恋人とうまくいくのかと聞いてみると、「意見が違うのは当たり前だと考えることだ」という答えが返ってきた。
使いましょうA1の「ものだ」の復習をします
例)遅れるときは連絡するものだよ。
今朝の9時半です。朝の会議をしています。
Aさんが遅れてきました。「電車が遅れてしまって・・・」
Bさんが「遅れるときは連絡するものだよ。」と言いました。
→会議をしているとき、一人が遅れて入ってきた。すると、他の人が遅れるときは連絡するものだと言った。
**
AさんとBさんとCさんはりんごを食べようとしています。
Aさんがりんごの皮を食べました
Bさんが「りんごの皮は食べないものだ」と言いました。
→りんごを食べているとき、一人がりんごの皮を食べた。すると、他の人が遅りんごの皮は食べないものだと言った。
「〜かどうか」の復習をします(みんなの日本語40課)
例)合格するかどうか、わかりません
T:リーさんはJLPTに合格するかどうかわかりませんでした。一生懸命勉強しました。それから試験を受けましたが、合格しませんでした。
リー:先生ダメでしたよ。
先生:残念でしたね。でもたくさん文法も覚えたし、話すのも上手になりましたよ。チャレンジすることが大切です。
リー:そうですね!
→JLPTは合格するかどうかは問題ではなく、それよりもチャレンジすることが大切だということが分かりました。
***
Aさんはお金持ちと結婚したいと思って、相手を探しました。残念ですが、あった人はあまり楽しくなかったです。
ある日、学生時代の友達に会いました。彼はお金持ちではありませんが、好きになってしまいました。その彼と結婚して、今楽しいです。
→結婚相手はお金持ちかどうかは問題ではなく、それよりも一緒にいて楽しいこと大切だということが分かりました。