使役動詞は「みんなの日本語48課」で勉強しました。大枠は覚えていても使いこなせていない学生が多いはずですので、この課で徹底的にマスターするつもりで復習しましょう。
強制(自動詞)
部長:田中さん、来週出張してください。
田中:え?またですか。先月行きましたよ。
部長:大変ですが、お願いしますね。
田中:はい。
→部長は田中さんを出張させました。
強制(他動詞)
子ども:野菜は要らないよ。
父:お肉だけなんてだめ。少し食べなさい。
子ども:はい・・
→父は子どもに野菜を食べさせました。
使役動詞のて形
T:使役動詞は全て2グループです。ですから「て形」を作るときは「ます」をとって、「て」をつけます。「書かせる」のて形は?
S:書かせて
T:食べさせる
S:食べさせて
T:勉強させる
S:勉強させて
使役動詞のない形
T:使役動詞は全て2グループです。「ない形」を作るときは「ます」をとって、「ない」をつけます。「書かせる」のない形は?
S:書かせない
T:食べさせる
S:食べさせない
T:来させる
S:来させない
Q-A
T:もしみなさんの子どもが「歯が痛い」と行ったらどうしますか
S:例)歯医者へ行かせます
T:子どもの試験の結果が悪かったら、どうしますか
S:例)もっと勉強させます
許可(自動詞)
娘:イギリスの大学で勉強したいの!お願い!
父:・・・わかった。気をつけて行って来いよ。
→父は娘をイギリスの大学へ留学させました。
許可(他動詞)
子ども:アイスクリームが食べたい!お腹すいた!
母:(もうすぐ晩ごはんだけど、たまにはいいか)今日だけね。
→母は子どもにアイスクリームを食べさせました。
T:田中さんは事務所で働いています。今日は気分が悪いので帰りたいです。部長に言います。
田中:部長、気分が悪いので帰らせてください。
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部長:来月B社の社長が東京にいらっしゃいます。美味しい寿司が食べたいと言っています。この中の誰かに案内してもらう予定です。
佐藤:いい店を知っています!ぜひ私に案内させてください。
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部長:おいしかったね。そろそろ行こうか。
鈴木:そうですね!あ、この前お酒をご馳走になったので、今日は私に払わせてください。
部長:悪いね。じゃあお願いするよ。
「ばかり」は主観的直後なので話者が「その行為・出来事が終わってから、時間が経過していない」と思っていれば使えます。対して「ところ」は実際に時間が「直前」「最中」「直後」であるときにのみ使います。(みんなの日本語46課で勉強しました)
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田中さんと佐藤さんは一緒にお昼ご飯を食べました。事務所に戻って仕事の続きをしています
田中:あーちょっとお腹が空いてきたかも。お菓子買ってくるね。
佐藤:もう空いたんですか。さっきご飯を食べたばかりですよね。
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田中:佐藤さん、夏休みは一緒に台湾旅行でもしませんか。
佐藤:ああ、台湾は去年行ったばかりなんですよ。
田中:そうですか。
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このスマホは一ヶ月前に買いました。一番新しいタイプだったので、とても高かったです。あ!!落としてしまいました。買ったばかりのスマホを落としてしまいました。
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AさんとBさんは最近日本語の勉強を始めました。
Aさんは日本語の勉強を始めたばかりなので、まだ全然話せません。
Bさんは日本語の勉強を始めたばかりなのに、もう簡単な会話ができます。
使いましょうBに「まだ暖かいです」「まだきれいです」という表現があります。この「まだ」は「以前と変わりない状態である」という意味です。説明しましょう。
理由のて形の復習をしましょう。(みんなの日本語39課)
「たまらない」の意味説明をします
たまる→水がたまる、お金がたまる、ストレスがたまる、ゴミがたまる
たまらない→それ以上たまらない→「いっぱい/溢れている」という意味
導入
T:リンさんは一生懸命勉強して、JLPTに合格しました。嬉しい!!嬉しくてたまりません。JLPTに合格したのが嬉しくてたまりません
S:JLPTに合格したのが嬉しくてたまりません
T:昨日の夜SNSをしていて、遅く寝ました。今日は眠くてたまりません
S:今日は眠くてたまりません
T:昨日教室のエアコンが壊れました。外は雪が降っていました。教室のエアコンが壊れたときは、寒くてたまりませんでした
S:教室のエアコンが壊れたときは、寒くてたまりませんでした
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T:子どもが学校からなかなか帰ってきません。心配です。子どもが帰ってこなくて、心配でたまりません
S:子どもが帰ってこなくて、心配でたまりません
T:最近この家に引っ越ししました。周りは山が多いので、虫が多いです。嫌です。虫が多いのが嫌でたまりません
S:虫が多いのが嫌でたまりません
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T:家族は遠くに住んでいます。最近忙しいので国へ帰る時間がありません。家族に会いたくてたまりません
S:家族に会いたくてたまりません
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主語が他人の場合は「ようだ/そうだ/らしい」などをつけます
田中さんは、自分が部長に選ばれたことが不思議でたまらないようだ。
鈴木さんは電車で足を踏まれて、痛くてたまらなかったそうだ。
佐藤さんは新しいスマホが欲しくてたまらないらしい。
この文型と意味は近い。コントロールができない、気持ちが抑えられないという意味
過去にあったことや聞いたことを確認するときに使います。
A:明日の会議何時からだったっけ?
B:9時だよ。遅刻しないようにね。
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A:先週の日曜日、どこへ行ったっけ?
B:先週はディズニーランドへ行ったでしょう?
A:ああ、そうだった。
昔のことを思い出しているときに使います。
A:ケータイがなかった頃は色々大変だったなあ。
B:好きな人をデートに誘うのもドキドキしましたよね。
A:そうそう。お父さんが電話に出たりしたなあ。
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夫:20年前の君は綺麗だったなあ。
妻:20年前のあなたもハンサムだったわ。
「〜んですが」の復習をします(みんなの日本語26課)
今から食堂へ行くんですが、一緒に食べませんか。
お土産でチョコレートをもらったんですが、一つどうですか。
「やはり」の復習をします(新日本語の中級19課)
何年勉強しても日本語はやはり難しい。
導入
〜リーさんが日本へ行く前〜
友達A:日本は食べ物がおいしいですよ。
友達B:日本語は簡単ですよ。
友達C:日本の冬は寒いですよ。
〜リーさんは日本へ来ました〜
(聞いていた通り)
日本の料理はどれもおいしいです。野菜もお肉もおいしくてびっくりしました。日本は食べ物がおいしいと聞いていましたのですが、やはりそうでした。
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(聞いていたのと違う)
日本語は難しいです!なかなか覚えれらません。日本語は簡単だと聞いていたのに、そうではありませんでした。
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(間違いではないが、聞いていたレベルではなかった)
日本の冬は寒いです。でも北京の方が寒いです。このぐらいなら大丈夫です。日本の冬は寒いと聞いていたのに、そうでもありませんでした。
聞いた:過去にAと聞いた。
聞いている:過去にAと聞いたが、自分で経験してはいない。
聞いていた:過去にAと聞き、実際はBであることを知っている。
作文練習(後件を考える)
日本人は電車の中でねます
日本人は親切です
日本人は英語が下手です
日本の電車はわかりにくいです
JLPTは難しいです
日本の物価は高いです
有名な漫画を買ったのに、あまり面白くないので、がっかりしてしまいました/すぐ捨ててしまいました。
予約したのに、レストランに席がないので、あきれてしまいました/別の店に行ってしまいました。
電話をかけたのに、彼が出ないので、心配になってしまいました/悲しくなってしまいました。
<名詞>の部分は「名詞修飾型+こと」も使えます。
「〜のころ」の意味を確認する
ころ:時間の範囲が「とき」より広いです。だいたいその時という意味です。懐かしむときによく使います。
接続
<動詞普通形>ころ
<い形容詞>ころ
<な形容詞な>ころ
<名詞>のころ
導入
T:日本語の勉強を始めたばかりのころは、どんなことに困りましたか。
S:漢字や発音に困りました
T:日本語の勉強を始めたばかりのころは、漢字や発音に困りました
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他例文
結婚したばかりのころは、他の人と一緒に住むことや毎日の料理に慣れませんでした。
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日本へきたばかりのころは、電車の中が静かなことや電話をかけてはいけないことに驚きました。
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