新しい言葉
(詳しく説明する語彙)
- 蒸し暑い:「湿度高く、風がなくて暑い」意味。
- 特急:「特急」「準急」「普通」などの電車の種類があることを説明します。
- 乗車する:「(電車・バスなど)に乗車する」の形で使います。
- 必要な:「〜が必要 だ/がある」なども使えます。例)毎日運動する必要がある。
- ちょっとした〜:「小さな」と言う意味と「かなりの」と言う意味があります。例)本を借りたので、ちょっとしたお菓子を渡した。/あの事件の後、彼はこの街ではちょっとした有名人になった。
- 気にかかる:「〜が気にかかる」と使います。「なんとなく心のどこかで引っかかっている」と言う意味です。例)友達の様子がおかしかったので、ずっと気にかかっている。似た意味の「気にする」は「心に留める、大丈夫かなと思う」と言う意味で、意識して心に留めている点が違います。例)メアリーさんは中学生になって、人の目を気にするようになりました。
- 気に入る:「〜が気に入る/入っている」と使います。「〜がお気に入りだ/お気に入りの<名詞>」という用法もあります。
- 離れる:「〜を/から 離れる」と使います。
- 投書する:意見・苦情などの書状を関係機関に送ることです。例)ラジオ番組に投書する。
- うんざりする:「〜にうんざりする」と使います。物事に飽きて、嫌になると言う意味です。
- 目にする:「たまたま見る」と言う意味です。
- 確か な/に:間違いなく、はっきりしたことだという意味です。
使いましょう
A:<名詞>*とか、<名詞>とか、〜
- *「とか」の前は名詞の他に<動詞・い形容詞・な形容詞・名詞>の普通形も使えます。また普通の文も使えます。
- 伝聞の意味と間違えないように注意します。(例:ニュースで明日の試合は中止だとか言ってるよ。)
A:どんな映画が好きですか。
B:そうですね。アクションとか、SFとかが好きです。
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A:今日は何を買いたいの?
B:かわいい服とかかばんとかを買いたいなあ。
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A:大学の生活はどう?
B:授業の準備とか、アルバイトとかで、毎日やることがいっぱいだよ。
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A:Cさん、結婚してご主人とアメリカに行くそうだよ。
B:そうなんだ。あ、Dさんにお子さんが生まれたそうだよ。
→最近は、同僚が結婚するとか、知り合いに子どもが生まれたとか、嬉しいニュースが多いです。
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A:仕事が大変で、よく眠れないんだ。
B:スポーツをするとか、大声で歌うとかして、ストレスを溜めない方がいいよ。
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A:今の仕事に不満はありますか。
B:そうですね、通勤が大変だとか、給料が安いとかでしょうか。
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美術館のパンフレットには色々な注意書きが書いてあります。「タバコを吸うな」「ご飯を食べるな」「飲み物を持つな」。美術館のパンフレットにはタバコを吸うなとか、ご飯を食べるなとか書いてあります。
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- 使いましょうA
B:<名詞/文(普通形)>といっても、〜。
- その言葉から想像されるイメージと現実がずいぶん違っているという意味です。
- 会話文では「〜といったって」も使います。
- 「〜たって」も使えます。(例:宝くじに当たったたって、300円だよ)。主に男性が使うときが多いです。かなりラフな言い方なので、聞かれたら説明する程度に留めます。
A:リーさんは社長です。
B:へえ凄いですね!
A:社長といっても、社員は3人だけですよ。
B:え・・あ・・・そうですか。
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A:Cさん、宝くじが当たったんだって。
B:へえ、すごいなあ。うらやましいなあ。あ!Cさん!聞きましたよ。宝くじが当たったんだって?
C:ええ、まあ。当たったといっても1000円ですよ。
B:それだけですか・・・
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A:中国語が話せるそうですね。
B:いえいえ、話せるといっても、仕事で使えるほどではありません。
A:それでも凄いですよ!
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A:ドイツに出張するの?すごいね。
B:いえ、出張といっても、先輩の手伝いをするだけで、特別なことはしません。
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- 使いましょうB
C-1①:<動詞辞書形/動詞ない形>ものだ
ポイント
ここでは注意、アドバイスの意味で教えるので、「ものだ」の前の品詞は「動詞の辞書形とない形」に限定します。
知識
- 名詞は「〜という」をつけると使えます。(例:礼儀というものだ)
- 「<名詞>であるものだ」は役割・立場・状態を表す場合に使います。
- 「〜ものじゃない」は批判っぽくなります。
社員:遅れてすみません。
課長:どうしたんだ。みんな心配していたよ。
社員:電車に乗り間違えてしまったんです。
課長:分かった。でも、遅れるときは連絡するものだよ。
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女の人A:今度の結婚式、この服着て行こうかな。
女の人B:え?結婚式で白い服を着るのは花嫁さんだけだよ。
女の人A:そうなの?私の国では普通だよ。
女の人B:日本では、参加する人は白い服を着ないものなんですよ。
練習
T:ご飯を食べる前は?
S:「いただきます」というものです。/手を洗うものです。お菓子を食べないものです
T:ご飯を食べた後は?
S:「ご馳走さま」というものです。/歯を磨くものです
T:友達の家に招待されたときは?
S:お土産を持っていくものです/時間を守るものです
C-1①:<動詞/い形容詞/な形容詞 の名詞修飾型>ものだ
- こちらの文型は「本当に〜だ」という意味で、話している人の驚きや「すごい」という気持ちを表します。形容詞が使われることが多いです。
- C-1①もC-1②の「ものだ」も「他の人も同じように思う」という意味を含むので、深いレベルでみると同じ意味です。
- 文型導入の前に「ずいぶん」の意味を確認しておきましょう
→ずいぶん:思っていた以上に程度や量が多い
一般的な意見(他の人も同じ考えだろうという前提)
A:もう12月だね。今年が終わっちゃうよ、
B:本当だね。時間が過ぎるのは速いものだね。
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A:昨日髪が一本白くなってたんだ。
B:私なんてよく見つけるよ。年を取るのは嫌なものだなあ。
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そう聞いていたけど、本当にそうだなと実感した
A:Bさんのお子さんももうすぐ大学卒業ですね!
B:はい、この前小学校に入ったばかりだと思っていたのに・・・
A:子どもはすぐに大きくなるものですね。
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長い間そう思っている(自分の中での一般化)
A:中国語を勉強し始めたんですが、難しいですね。
B:新しい言葉は毎日練習しても、なかなか覚えられないものですよ。
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過去の経験の有無に関係なく、びっくり
A:この町に住んでいたのはいつ頃ですか。
B:10年以上も前ですよ。この町もずいぶん変わったものですね。
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- 使いましょうC-1
C-2:<動詞辞書形>ものではない
「一般的な常識から考えて〜という考えは間違っている。」という意味です。
A:初めまして。Bさんはおいくつなんですか。
B:え・・・
C:初めて会う女の人に年齢を聞くものではないよ。
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子ども:クラスの太郎くん、本当に頭が悪いんだよ!
母:やめなさい。人の悪口をいうものではありません。
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弟:あの人顔が怖いから、友達になりたくないよ・・・
兄:話もせずに、人を判断するものではないよ。
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部下:すみません。遅れました。
部長:大事な会議があるときは、遅れるものではないよ。
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兄:あそこ何かいるよ〜おばけかなあ!
妹:ふえええ・・
母:妹を怖がらせる/泣かせる ようなことを言うものではありません。
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A:ゴホッ・・レポート・もうちょっとで終わります。
B:後はやっておくよ。風邪をひいているのに、無理をするものではないよ。
- 使いましょうC-2
D:<動詞た形/>つもり だった が/ので、〜。
思いこみ/勘違い
T:田中さんは寝坊したので、急いで準備しました。ご飯を食べて、シャワーを浴びて、エアコンを消して、出かけました。夜、会社から帰りました。「あれ、エアコンが消えていない。」
→エアコンを消したつもりだったが、消えていなかった。
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A:これひとつください。
B:はい、3000円です。
(家へ帰りました)
A:あ!これはMサイズだ!間違えた。
→買ったのはLサイズのつもりだったので、Sサイズの服を持って帰ってきてしまった。
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A:風邪はもう治ったんですか.
B:ええ、もう大丈夫です。・・・ゴホッ!
A:今日は帰った方がいいですよ。
→自分では大丈夫なつもりだったので、会社で咳が出たときは驚いた。
自分と他人との違い
A:今日の顔、どう?
B:ん?いつもと同じじゃない?
→綺麗に化粧したつもりだったが、彼にいつもと同じだと言われた。
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A:レポートができました。みてください。
B:こことここが変だね。もう一度書き直してくれる?
A:え・・・わかりました。
→自分ではよくできたつもりだったので、部長にレポートを書き直すように言われるとは思わなかった。
- 使いましょうD