JLPT対策・N2文法編です。119回目は「〜しなければならない」という意味の「<動詞ない形*>ざるを得ない。」という文型とその例文を紹介します。
<動詞ない形*>ざるを得ない。
接続について
- *ない形の「ない」部分は消えます。
漢字の読み方について
- 「ざるを得ない」は「ざるをえない」と読みます。
「Aざるを得ない。」は「(事情があって、他に選択肢がないので)〜しなければならない。」という意味です。
- 動詞のない形はみんなの日本語17課で勉強しました。
- 書き言葉で使うことが多いです。
例文
明日は楽しみにしていた沖縄旅行の日でした。でも台風が来てしまいました。残念ですが中止です。
→台風で飛行機が飛ばないので、沖縄旅行はあきらめざるを得なかった。
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今晩は飲み会です。今日は頭が痛くて、あまり行きたくないです。でも私が皆を誘いました。行かなればなりません。
→今晩の飲み会は私から誘ったので、行かざるを得ない。
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雨が降って、運動会を中止にしました。子どもたちをがっかりさせてしまいました。
→大雨が降って運動会を中止にせざるを得ず、子どもたちをがっかりさせてしまった。
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みんなで考えた計画に社長が賛成してくれません。もう一度始めからやり直さなければなりません。
→社長が計画に賛成してくれないのなら、もう一度始めからやらざるを得ないだろう。
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来年から消費税が上がります。お客様のためを思うと残念ですが、商品の値上げをします。
→消費税が上がるというので、来年から商品の値上げをせざるを得ないと思います。
【参考】類似文型
- 〜しかない、という/より+ほか〜ない
- 〜ねばならない