JLPT対策・N2文法編です。83回目は「できる・できない」という意味である「<動詞ます形>うる・えない」という文型とその例文を紹介します。
<動詞ます形>うる・えない
漢字での表記
「うる・えない」は「得る・得ない」と表記します。また「うる」は「える」とも読みます。
- 「A得る」は「Aできる・Aの可能性がある。」
- 「A得ない」「Aできない・Aの可能性はない。」という意味です。
- 状況を見て、できるかどうか言いたいときに使います。
- 「ただ能力的にできる」という意味では使いません。(❌:私は北京に住んでいたので、中国語が話せうる。)
- 「ありえ(う)る・できうる・わかりうる・起こりうる」という表現は、可能性があるという意味で使います。
例文
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- インフルエンザは誰でもかかりうる病気だ。
- 彼は今旅行中だから、会社の外を歩いていたなんてあり得ない話だ。
- 正社員は急な海外転勤を命じられることもありえる。
- スポーツの試合は予想していなかったことが起こりうるから面白い。
- 祖母の病気を治すために考えうる治療を全て試した。
- この仕事で知り得た情報は他人に教えてはいけません。
- このまま問題が大きくなれば、オリンピック中止も否定しえない。
- チームの優勝は、皆様の応援なくてはなし得なかったでしょう。
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- 商品がここまで人気になることは、誰も予測しえないことだった。
【参考】類似文型
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- 〜おそれがある