JLPT対策・N2文法編です。54回目は否定の意味である「<普通形>わけではない、というわけではない。」という文型とその例文を紹介します。
<普通形>わけではない、というわけではない。
*普通形ですが、以下のような変則があります。
わけではない
- な形容詞:な形容詞
だな・である・だった+わけではない - 名詞:名詞
だの・である・だった+わけではない
というわけではない(な形と名詞の「だ」は省略可能です。)
- な形容詞:な形容詞(だ)
- 名詞:名詞(だ)
- 「Aわけではない・Aというわけではない」は「全部Aということではない(100パーセントじゃない)」「必ずAとは言えない」という意味に加え、「正しい理由にはならない。」という意味があります。
- 「ないわけではない」という風に否定形に続くと、部分的に「YES」という意味の文になります。
例文
- イギリスに長い間住んでいるからと言って、英語が話せるというわけではない。
- 特に行きたいわけではないけど、招待されたら出席するしかない。
- 日本人だからといって、敬語が 上手だという/上手な わけではない。
- 日本人だからといって、みんな寿司が好きというわけじゃないよ。
- カラオケが好きだからといって、毎日歌いにいくわけではないよ。
- 料理が嫌いだからといって全くしないわけではない。
- 仲がいいからといって、その人のケータイをみてもいい(という)わけじゃないでしょう。
- パスポートがないからといって死ぬわけじゃありませんよ。