JLPT対策・N2文法編です。4回目は直後の意味の「<動詞動詞た形>(か)と思うと・(か)と思ったら」という文型とその例文を紹介します。
<動詞動詞た形>(か)と思うと・(か)と思ったら
- 「か」を入れるとより硬い表現になります。
「Aかと思うと・Aかと思ったら」は大きく3つの意味があります。
- 1つ目は「Aの後すぐに続いてBが起こる」という意味です。「AとたんにB」に近い意味ですが、もっと時間差がある時に使います。また、自分の行為には使いません。
- 2つ目は「AからBへの変化が速い」という意味です。AとBには対立する内容が入ります。
- 3つ目は「Aということを考えるとBだ」という意味です。Bには感情を表す言葉がきます。
- Bには「少し意外なこと」が入るので、意志、意向(〜しよう)、希望(〜したい・ほしい)、誘い(〜ませんか)、命令(〜しなさい)などはきません。
例文
【Aの後すぐに続いてBが起こる】
- 彼女は家に訪ねてきたかと思うと、「どうして返事をしないのか。」と怒って聞いてきた。
- 携帯の警報が鳴ったと思うと、地震がきた。
- 雲が暗くなったかと思ったら、大雨が降り始めた。
【AからBへの変化が速い】
- 父はたばこをやめたと思うと、またこっそり買って吸い始めた。
- 子どもはさっき泣いたと思うと、にこにこ笑っている。
- 息子は怒られて反省しているかと思うと、友達と遊びに出かけてしまった。
- ようやく週末がきたと思ったら、もう月曜日の朝だ。
- 涼しくなり秋がきたかと思ったら、今日はまた8月のような暑さが戻ってきた。
【Aということを考えると、Bだ】
この意味で使うとき、接続が変わり以下のようになります。
<動詞(の)/名詞(なの)>かと思うと・かと思ったら
- 田中先生の授業は今日で最後なのかと思うと、寂しくて泣きそうになる。
- あんな嫌な男と3年も付き合っていたのかと思うと、自分が情けない。
- もし振られたら友達でいられなくなるかと思ったら、告白できない。
【参考】類似する文型