【N1文法】<名詞(+助詞)> はおろか

CHIYO
N1の文法14回目です。付加の意味の「<名詞> はおろか」という文型の意味と例文を紹介します。

<名詞> はおろか

「AはおろかB」は、「Aはもちろん、程度が違うBも同じだ。」という意味で、文末は「ない、少ない」など否定的な言葉が入ります。
  • 話者の驚きや不満の気持ちを表すとき使い、全体としてマイナスな文になりやすいです。
  • 後件には程度が上であることを強調する言葉(も・さえ・までなど)がよく使われます。
  • 命令・依頼・禁止・勧誘の文には使いません。

例文

  • 彼の部屋にはお風呂はおろか、シャワーさえない。
  • アルバイトが忙しくて、宿題はおろか、授業に出席するのも面倒に感じる。
  • 2時間も会議をしているのに、来年度の予算はおろか、来週発表の内容まで決まらない。
  • この新しい学生は初級会話はおろか、簡単な挨拶さえ言えないようだ。
  • 結婚したばかりの夫は料理はおろか、洗濯機の使い方も知らないレベルでした。
Chiyo

日本語研究家、ブロガー、母1歳。 関西出身。神奈川育ち。20歳の夏カンボジアで出会った日本語ペラペラの現地ガイドに衝撃を受け日本語教師の道へ。慶應大学卒業後シンガポール3年半→フィリピン半年→共同通信系(アジア経済)記者→日本語別科助教。 2018.9.13 結婚、セブにて挙式 2019.11.21 女の子出産 お仕事の依頼はブログのお問い合わせフォームからお願いします!

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