N1の文法89回目です。強制的思いを表す「 <動詞ない形>ではすまない、<動詞ない形>ずにはすまない、<名詞>なしではすまない」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞ない形>ではすまない、<動詞ない形*>ずにはすまない、<名詞>なしではすまない
*「〜ずにはすまない」について
- 「〜ではすまない」より硬い言い方です。
- 前はない形ですが、「ない」の部分は消えます。
- 「する」は例外的に「せず」となります。
- 「 Aではすまない、Aずにはすまない、Aなしではすまない」は「Aないでは許されない。」「Aを避けることはできない。」「Aしないと満足しない。」という意味です。
- 「(その状況や社会的ルールを考えると)Aないと、許されない/問題は解決しない」という意味があります。
- 「すまない」は漢字で「済まない」と書きます。「それが完全に終わらない」という意味です。
例文
- 社会人になったので、正しい敬語を知らないではすまない。
- 部下が重大なミスをしたら、上司が謝らないではすまないだろう。
- 田舎では、正月の親戚の集まりに顔を出さないではすまない。
- 会社のパソコンをなくしたのがばれたら、部長に叱られないではすまない。
- 学校でトラブルを起こしてしまったら、親に知られずにはすまない。
- 先生の推薦のおかげで大学に合格でき、お礼を言わずにはすまない気持ちだ。
- 喧嘩をして、友達に怪我をさせてしまったから、お見舞いに行かずにはすまないだろう。
- 借りていた漫画を汚してしまった。同じものを買って返さずにはすまないな。
- 毎晩テレビの音がうるさすぎるから、今晩こそお隣に文句を言わずにはすまない。
- この病気は薬で治療できないから、手術せずにはすまないです。
- 学校内の問題が世間に知られてしまった以上、経緯の説明なしではすまない。
- 会社の情報を売ろうとした社員は、処分なしではすまないでしょう。
【参照】類似する文型
- 〜ずにはいられない
- 〜ないではいられない
- 〜ずにはおかない
- 〜ないではおかない