N1の文法57回目です。不可能の意味を表す「<動詞辞書形>ベくもない」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞辞書形*>ベくもない
3グループの「します」は「するべくもない」と「すべくもない」のどちらも使えます。
「Aべくもない」は「その状況では、Aをしようとしてもできない。」「当然Aできない」という意味です。
- 「べき」には「しなければならないこと」という意味があります。よって「べくもない」で「当然〜できない」という意味になります。
- 「考える」「想像する」「知る」「望む」など心の中を表す動詞につくことが多いです。他には「比べる」もよく使います。
- 硬い表現です。
例文
- 東京生まれ東京育ちの彼には、田舎暮らしの大変さなど知るべくもない。
- すでに5点も差があるので、この試合に勝つのは望むべくもない。
- どんな芸術作品を生み出そうが、自然の美しさには敵うべくもない。
- プロとは比べるべくもないですが、彼の歌のうまさはクラス一だと思います。
- 昔はお見合いするのが一般的で、恋愛結婚など考えるべくもありませんでした。
- 高齢者の運転が危険で得ることは 否定 する/す べくもない事実であろう。
- いつも明るい彼が抱えている悩みなど、みんな想像 する/す べくもない。