(詳しく説明する語彙)
「〜をはじめ」は関連しているものから一番代表的・中心的なものを例に出して、「同じグループの他のもの全て」と言いたい時に使います。少し堅い表現です。
先日の結婚式には家族をはじめ、大勢の人親戚や友人が来てくれた。
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このレストランでは、日本料理をはじめ、中華料理屋イタリア料理、タイ料理など世界各国の料理が味わえ、デザートの種類も豊富なので嬉しい。
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来週の会議には社長をはじめ、関連部門の社員全員が出席する。
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私たちを取り巻く環境問題には、地球の温暖化をはじめ、酸性雨、砂漠化、森林破壊により洪水など様々で、一国で解決することはできない。
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初めに「さすが」の基本の意味を導入しておきます。
A:田中さん、英語で話しているよ。
B:15歳までイギリスに住んでいたからね。さすがだね。
(「子どもの頃イギリスに住んでいたから、きっと英語が上手だろうと思っていた。そして実際に話している状況を見て、思っていた通り上手で、すごいなあと思った」という意味。)
意味1
「思っていた通り〜で、すごいと思う」・・・話し手の心に「〜は〜はずだ」という予想があり、その通りの結果になった/状態だった/期待は正しかった という気持ちを強める役割があります。
田中さんは15歳までイギリスに住んでいたらしく、さすがに英語が上手だ。
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李さんが作ってくれた本場の中華料理はさすがにおいしかった。
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日曜日の喫茶店はさすがに混んでいる。
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冬の北海道はさすがに寒い。
意味2
「いつもはAだけど、この場合はBだ」・・・予想とは違った結果になったことを表します。
いつも優しい妻だが、飲みすぎて朝5時に帰った時はさすがに怒っていた。
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(普段はお酒に強い)さすがの部長も、ワイン一本を一人で飲めば酔うだろう。
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田中くんはいつも元気だが、最近の寒さでさすがに風邪を引いたようだ。
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仕事で上司や取引先の人と話すのには慣れているが、彼女の父親と会うのはさすがに緊張する。
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さすがにゲームをしていて宿題を忘れたなんて言えない。
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名詞修飾型ですが、名詞の接続は「名詞+の」のではなく「名詞+な」または「名詞+である」になります。「な形容詞」は名詞修飾型の「な形容詞+な」のほか「な形容詞+である」も使えます。
「〜わけがない」の「わけ」は理由の意味で、「〜である理由はない/当然〜ない」という意味の文型です。話し手の主観的な意見を言います。
A:テレビの調子が悪いみたいなんだけど・・・。
B:先週買ったばかりだから、壊れるわけがないよ。
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A:今学期の成績はどうだった?
B:悪いわけがないでしょう。全部のテストで100点だったんだから。
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A:せっかく明日のランチに誘ったのに、誰も来ないなんて・・・。
B:みんな会社員でしょう。平日の昼間なんて、暇 な/である わけがないよ。
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A:あそこにいるの佐藤さんのお子さんじゃないかしら!
B:息子な/である わけがないですよ。今海外に旅行中ですから。
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(佐藤さんはAさんが好きです。)
A:佐藤さん、週末空いているかなあ。
B:たとえ用事があっても、Aさんの誘いなら、断るわけがないよ。
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な形容詞と名詞は「だ」がつきません。また「ーである」も使えます。な形容詞は<な形容詞+な>の形も使えます。
「AだけにB」は「他の場合ではなく、XだからこそYとなる」ということで、他の場合と区別し強調しています。
例)去年は不合格だっただけに、今年は合格して嬉しい。
リーさんは10年東京に住んでいるだけに、 日本語が上手だ/おいしい店をよく知っている。
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今まで何度も失敗しただけに試験に合格した時はとても嬉しかった。
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予想していなかっただけに、突然彼にプロポーズされた時は本当に驚いた。
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あの国はワールドカップで優勝するだろうと思っていただけに、負けた時は本当に残念だった。
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あのレストランは高いだけに、サービスも味も完璧だ。
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あの人はいつも静かであるだけに、怒った時は本当に怖かった。