N1の文法33回目です。逆接の意味を表す「<普通形/名詞>とはいえ、〜」という文型の意味と例文を紹介します。
<普通形/名詞>とはいえ、〜
「AとはいえB」は、「確かにAだが、それから予想や期待、イメージされることとは違うBだ。」と言う意味です。
- Aの部分は話者が事実だと思っている内容が入ります。BにはAに反する内容の事柄や話者の評価がきます。
- 「〜。とはいえ、〜」というふうに接続詞としても使えます。
例文
- 夫婦とはいえ、最低限のプライベートは必要だと思う。
- 無事退院したとはいえ、あと数週間は無理をせず過ごさなければならない。
- 寿命がどんどん延びているとはいえ、120年生きる人というのはまだ珍しい。
- 東京は安全だとはいえ、酔った女性が夜道を歩くのは危ないだろう。
- 契約書には半年後から有給休暇が取れるとある。とはいえ、実際に取得している人はあまりいない。
- あの大学は難しいとはいえ、しっかり準備すれば合格することは可能だ。
- 知らなかったとはいえ、先ほどは大変失礼しました。
- 食べ放題だとはいえ、食べられない量をとるのはマナー違反だよ。
- AIによって多くの職が奪われるだろう。とはいえ、人間しかできない仕事も多くある。
- 仕方がない事情があったとはいえ、彼を無罪にすることはできない。