N1の文法23回目です。様子の意味を表す「<動詞ない形> んばかりだ」という文型の意味と例文を紹介します。
<動詞ない形*> んばかりだ
- *ない形ですが、例外としてグループ3の「する、〜する」は「せんばかりだ」となります。
- 名詞に接続する場合は、「言わんばかりの<名詞>」、動詞などに接続する場合は「言わんばかりに、〜」となります。
「Aんばかりだ」は「まるで今にもAしそうな様子で」という意味です。
- 今にもAをしそうなほどのパワーや迫力があるという意味を表します。
- 程度が非常に高いと感じる時に使います。
- 話し手自身の様子には使いません。
- やや硬い表現です。
例文
- 部長の態度は、今回の失敗は僕の責任だと言わんばかりだ。
- 東京の街を歩いていると、あふれんばかりの広告が目に入ってくる。
- 彼のスピーチが終わったとき、場内からは割れんばかりの拍手がわきあがった。
- ミラーさんは「彼女と結婚させてください」と頭を畳につけんばかりにお願いした。
- 彼女の彫刻は細かい部分まで丁寧に作られており、今にも動き出さんばかりだ。
- 夫が空港の出口に見えたとき、子供はこぼれんばかりの笑顔で駆け寄った。
- 父親に叱られた息子は、今にも泣き出さんばかりだ。
- 悲しい事故のニュースを見て、胸が張り裂けんばかりの気持ちだ。
- 合格通知を受け取った学生は、今に飛び上がらんばかりに喜んだ。
- おしゃれが好きな妹のクローゼットは、いつもはちきれんばかりの服が入っている。