<動詞ます形・名詞>がちだ
「〜がち」の前の接続は動詞ます形に接続ですが「不足がち/不足しがち」のように3グループの動詞は両方言えます。
「Aがちだ」は「Aことが多い」「Aの傾向がある、Aの割合が多い」という意味です。普通より悪い傾向であることを表す場合が多いが、単に普通より多めという意味で使われることもあります。
よく使う動詞は「休む、忘れる、遅れる、風邪をひく、起こる、〜してしまう」など。名詞は「病気、曇り、遠慮、不足、留守、休み」などがります。
例文
- 急いで出かけると、部屋の電気を消すのを忘れがちだ。
- 外食すると栄養が偏りがちなので、お弁当を持っていくことにした。
- 砂糖と塩を間違えるのは、料理が下手な人にありがちな失敗だ。
- 日本料理はカルシウムと鉄が不足しがちだと言われています。
- 月曜日の朝の電車は事故が起こりがちだ。
- 平日は留守がちだから、荷物は週末に届くようにお願いしました。
- 雨が降ると、飛行機は遅れがちになる。
- リンさんはアルバイトを始めてから、学校を休みがちだ。
- 田中さんは伝え方が下手なので、初対面の人には変な人と思われがちだ。
- 一人暮らしをしている病気がちの祖母の家を訪ねる。
- 来週の東京は曇りがちな天気が続くでしょう。
慣用句的な表現
遠慮がちにしている友達に自分の家だと思ってのんびりしてよと言った。(「遠慮している様子で」と言う意味)
兄は「将来はアイドルと結婚して海外に住みたい」などと夢見がちなことばかり言っている。(*夢のような現実的じゃないことばかり考える様子)
類似表現
①「〜ぽい」
- 〜ぽい:物事の性質を表します。「年をとるといろいろ忘れっぽい」「今日は湿っぽい空気だ」
- 〜がち:頻度や傾向を表します。「アルバイトを始めてから学校の宿題を忘れがちだ」「6月の天気は湿りがちだ」
- 〜やすい:「簡単だ」と「その傾向だ」の2つの意味があります。
- 〜がち:「簡単だ」の意味はありません。
例文)
○このスニーカーは歩きやすい。
×このスニーカーは歩きがちだ。