【N1文法】<普通形> ものを、〜

CHIYO
N1の文法32回目です。逆説の意味を表す「<普通形> ものを、〜」という文型の意味と例文を紹介します。

<普通形*> ものを、〜

*形容詞普通形と書きましたが、な形容詞、名詞は以下のように接続します。

  • な形容詞:〇〇なものを、〜
  • 名詞:〇〇であるな/である+ものを、〜
「AものをB」は、「Aだったら(Aすれば)良かったのに、残念ながら実際にはBになってしまった。」と言う意味です。
  • 残念な気持ち、相手を非難する気持ちを表します。
  • 「ものを」の前は「そうだったら良かったのに」という仮定の話、後には事実を説明する文が続きます。
  • 「〜ものを。」で終了する文も可能です。その場合は「実際はそうだった」と言う文が省略されています。

例文

  • 薬を飲んで寝ておけばいいものを、無理して症状が悪化してしまった。
  • 早く相談してくれれば簡単に解決したものを、彼が黙っていたので問題が複雑になってしまった。
  • 言葉を選んで注意すればいいものを、店長のせいでアルバイトの人がすぐ辞めてしまう。
  • 先にデートに誘っていれば付き合えたかもしれないものを、惜しかったですね。
  • 5分早く出れば遅刻しないものを、どうしてできないんですか。
  • みんなで集まる滅多にない機会であるものを、田中さんは残業で来ることができなかった。
  • リンさんは面接で不合格になった。ちゃんと練習しておけば良かったものを。
Chiyo

日本語研究家、ブロガー、母1歳。 関西出身。神奈川育ち。20歳の夏カンボジアで出会った日本語ペラペラの現地ガイドに衝撃を受け日本語教師の道へ。慶應大学卒業後シンガポール3年半→フィリピン半年→共同通信系(アジア経済)記者→日本語別科助教。 2018.9.13 結婚、セブにて挙式 2019.11.21 女の子出産 お仕事の依頼はブログのお問い合わせフォームからお願いします!

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