N1の文法59回目です。禁止の意味を表す「<動詞辞書形>+まじき+<名詞>」という文型の意味と例文を紹介しています。
<動詞辞書形>+まじき+<名詞>
「<動詞辞書形>まじ。」という名詞がつかない形もあります。
「Aまじき<名詞>。」は「ある立場として/道徳的に Aしてはいけない<名詞>だ。」という意味です。
- 「<立場・職業>に/として あるまじき〜」と言う言い方をよくします。
- 「まじ」には「てはならない」と言う意味があります。この「Aまじき〜」という文型は「絶対許されない」と言う非難の気持ちを表します。
- 古い表現で、使える言い方は限定的です。
例文
- 外国人実習生を厳しい環境で働かせていることは許すまじき人権侵害である。
- 彼女は彼に言うまじきことを言ってしまい、別れることになった。
- 酒を飲んで運転するなど警官にあるまじき行為だ。
- 彼は「あの国と戦争するべきだ」と議員としてあるまじき発言をしたため、辞職に追い込まれた。
- お気に入りの学生だけ特別扱いすることは、教師にあるまじき態度だ。
- ある私立大学は男子学生だけ点数を高くするなど、教育機関としてあるまじきことをした。