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ダルバートと7年前のネパールの思い出

 

東京には数多くのネパール料理店がある。かつては「インド料理」という看板を出しながら、実際はネパール人がインドカレーもどきを作って提供しているということが多かったが、最近は他店との差別化を測るためか、ネパールの知名度が上がったためか堂々とネパールを前面に押し出して営業している。

私が初めてネパール料理を口にしたのは23歳の時で、本場カトマンズの小さな路面店で食べたのを確かに記憶している。初めて食べたダルバートは、街中の黄土色の土埃や目を背けたくなるような生肉の陳列の存在を(一瞬だけ)忘れさせてくれるぐらい美味しかった。

こちらが先日いただいた渋谷「NEPALICO」のダルバート。ダルは豆、バートはライスの意味である。日本で食べるダルバートは現地より澄んだ味がする。

一番右にある「ダル」という豆のスープがある。食べ方はそれをまずライスの上にかける。それから真ん中にあるスパイスで煮込まれた野菜スープをさらにかける。好みで真ん中の赤いペーストを混ぜたりしながら食べる。徐々に左の大根のスープも混ぜて食べ進めていく。一つ一つのおかずは少し物足りないぐらいのあっさりした味付けなのだが、全部一緒にして融合すると、複雑で味わい深い食べ物になるのが面白い。

スープのかけ方の比率が違うと味が変わり、一口ずつわくわくしながら楽しめる料理だ。

懐かしくなったので、自分のフェイスブックからネパール旅行の写真を引っ張り出してみた。怖いものや綺麗じゃないものにもたくさんあったが、ずっと思い出深い国として心に残っている。

小さな国内線でカトマンズからポカラへ向かった時に撮った写真。首都を離れるとこんなにも美しい山々が広がる。

宿泊した山小屋の朝食。平らなドーナツのようなパンと甘い紅茶。また食べたい。

「チャタモリ」という米粉のピザのような食べ物。ひき肉や卵、野菜が入っていてスパイスが少しだけ入っている。美味しい。

牛は神聖な生き物。だけど案内してくれた現地ガイドはみんな普通に食べていた。(写っているのはガイドではありません。)

知らない青年に案内された後、裏ろじに連れ込まれ10ドルをとられた寺院。途上国の有名な観光地では常に警戒が必要だと学んだ場所。今では全てが懐かしい。

 

 

Chiyo

日本語研究家、ブロガー、母1歳。 関西出身。神奈川育ち。20歳の夏カンボジアで出会った日本語ペラペラの現地ガイドに衝撃を受け日本語教師の道へ。慶應大学卒業後シンガポール3年半→フィリピン半年→共同通信系(アジア経済)記者→日本語別科助教。 2018.9.13 結婚、セブにて挙式 2019.11.21 女の子出産 お仕事の依頼はブログのお問い合わせフォームからお願いします!

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