普通形としましたが、名詞は「だ」がつかなくてもいいです。「およそ」の後には否定的な表現がきます。
仕事ができてみんなから信頼されていた田中さんが突然会社をやめた。
→彼が突然会社を辞めるなんて、およそ信じられない。
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今の学生たちには携帯電話がない生活なんて、およそ考えられないだろう。
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イライラしていたから人を殺したなんて、およそ許せないことだ。
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痩せるためにそんなにお金を払うなんて、およそばかばかしいことだ。
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あの大きい会社が倒産するなんて、およそ予想もつかないことだった。
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10年後の自分なんて、およそ見当もつかない。
「できればしたくないが、様々な状況・理由から仕方なく」という意味です。後件には「〜することにした、決めた」などの表現がよく使われます。自分のことについて述べることが多いです。
財布を忘れてしまったので、やむを得ず同僚にお金を借りることにした。
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楽しみにしていた富士登山だが、雨が止まないのでやむを得ず中止にした。
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来月から店の家賃が上がるので、やむを得ずメニューの一部を値上げした。
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佐藤さんは母親に勧められて、やむを得ずお見合いすることにしたらしい。
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(アナウンス)
バスは止むを得ず急ブレーキをかける場合がございます。安全のためつり革をしっかり持ってお立ちください。
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名詞修飾型ですが、名詞の接続は「名詞+の」ではなく「名詞+である」になります。「な形容詞」は名詞修飾型の「な形容詞+な」のほか「な形容詞+である」も使えます。
日本に住んでいる以上、日本の法律を守らなければならない。
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自分でやると言った以上、最後まで自分でやるつもりだ。
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これだけ大きな問題を起こしてしまった以上、首相を続けるのは無理だろう。
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契約する以上、期日までにこの仕事を完成させるべきだ。
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もう8時間も待っているが、飛行機が飛ばない以上、家に帰ることはできない。
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学生である以上、勉強するのは当然だ。
「<名詞>である以上、〜」は「<名詞>のたちばなら、当然〜」と言う意味です。
田中さんの仕事は営業です。成績がいいとボーナスも増えます。
→会社は社員の営業成績に応じて、ボーナスを払います。
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田中さんは新しいプロジェクトのリーダーです。毎日状況が変わります。
→状況に応じて、すすめ方を考えます。
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フランス料理を食べに行きました。3000円のコース、5000円のコース、一万円のコースなどがあります。
→このフランス料理屋では、予算に応じてコース/応じたコース が選べます。
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最近週休3日の会社が増えてきた。また、自宅で仕事をする人もいるそうだ。
→あの会社は社員の都合応じて、働く時間を決めることができる
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生活様式が変化するのに応じて、安くておいしいものを素早く提供する店が増えた。
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無理をせず、年齢や体力に応じて運動した方が健康にいい。
無理をせず、年齢や体力に応じた運動をした方がいい。
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例文)
電化製品の普及に応じて、今はもう料理に毎日時間をかける人は少なくなってしまいました。しかし、手作りの料理を好む人は、昔と同じぐらい、あるいはそれ以上ではないでしょうか。
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日本人の働き方がかわるのに応じて、今はもう、転職は当たり前の時代です。しかし、いい会社で、安定して働きたいと考える人は、昔と同じぐらい、あるいはそれ以上ではないでしょうか。
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環境問題が一般化するのに応じて、今はもう、環境にいい製品を開発するのが普通になりました。しかし、環境破壊によって絶滅していく動植物は、昔と同じぐらい、あるいはそれ以上ではないでしょうか。
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「少なくありません」は「多いとまでは言えないが、ある程度いる/ある」と言う意味です。
寝る時間が欲しいからといって、朝ごはんを食べない人も少なくありません。
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仕事が嫌だからといって、会社を簡単に辞めてしまう人も少なくありません。
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外見がいいからといって、性格まで素晴らしいだろうと思ってしまう人も少なくありません。
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例文
日本人の働き方がかわるのに応じて、今はもう、転職は当たり前の時代です。しかし、いい会社で、安定して働きたいと考える人は、昔と同じぐらい、あるいはそれ以上ではないでしょうか。安心だからといって、大企業で働きたがる人も少なくありません。
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スマートフォンの普及に応じて、今はもう、人と直接話す機会が減ってしまった。しかし一人でいることを寂しいと感じる人は昔と同じぐらい、あるいはそれ以上ではないでしょうか。相手からの返信が遅いからといってすぐ不安になる人も少なくありません。
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