自分のお乳の話をブログで公開してもいいのか少し迷いましたが、やはり私にとっては重要な出来事で忘れたくないことだったのでこうして残しておきたいと思います。
あんちゃんが誕生した直後からピューピュー出てきたおっぱい。助産師さんからは「(妊娠中お乳がよく出るように)何かしてました?!」と驚かれるぐらいの絶好調ぶりでした。
最初の頃は飲む量が少ないのに対して出すぎるのでガチガチに硬くなってしまい痛くて痛くてねれないほどでした。
二週間も経つ頃にはあんちゃんもガブガブ飲めるようになってきて私も上手にあげられるようになって完全母乳ライフが軌道に乗りました。一ヶ月検診ではお医者さんに「体重はよく増えているから粉ミルクはあげなくてもいいよ。」とお墨付きを頂きました。
授乳のおかげで妊娠で10キロ近く増えた体重も一ヶ月で戻りました。
そこからはお腹がすいた時、喉が渇いた時、寝かしつけたい時、夜泣きした時、安心させたい時、泣き止ませたい時、飛行機で耳抜きする時、などなどとにかくおっぱい頼りでした。一日8回以上はあげていました。
最初にそろそろ断乳した方がいいのかなあと考えたのはちょうど一年前です。あんちゃんは一歳半で保育園に入園が決まった時でした。私の母は「あなたも弟も一歳で断乳したよ。」と言っていたし、インスタなどでもそのぐらいで断乳を決行しているママは多いようでした。
しかしまだまだ量も出てるし、すごく美味しそうに飲んでいるし、やめる必要があるのかなと疑問に!そこで通っていた児童館や保育園の先輩ママたちにに質問してみました。その結果
とのお返事が。無理やり断乳しなくていいんだ!とホッとしました。そこから保育園に通っている間は飲まなくなりましたが、家に帰ってから、寝る前、夜間、そして土日は変わりなく授乳を続けました。
そして月日は経ち、無事2歳を迎えました。いろんな食べ物が食べられるようになり、コップからもペットボトルからも水分が取れるようになりました。私のおっぱいも全盛期ほどの勢いがなくなって、あんちゃんも何度も左右を入れ替えて最後の一滴を振り絞って飲んでいる感じでした。
「多分、もう要らない時期なんだろうな。」
すでに栄養補給の役割は少なく、おもちゃとか、精神安定剤とか、そういう存在になっていました。
残りの心配は夜中の対応です。鼻づまりや咳き込みや暑い寒いなどで起きたとき、これまで授乳で再寝かしつけをしていましたが、急にやめたら大泣きすることが予想されます。特にパパはしっかり睡眠を取らないと日中動けないタイプなのでなかなか断乳する日が決まりませんでした。
そう考えていたある日のことです。
「来週水木で出張行く。あんちゃんのことよろしく。」
と、急な一泊二日の出張が決まりました。
「ここ逃したらダメだ!」と感じこの日をXデーに設定。初めての試みなので「失敗したらまた続ければいいや」ぐらいの気持ちで挑むことに。
さて、いよいよ断乳の日。ネットでやり方を検索すると、カレンダーにばつ印をつけて「この日におっぱいバイバイだよ」と言い聞かせる、おっぱいにアンパンマンの絵をかく(?)などの興味深いやり方がたくさん紹介されていました。でも
「(あんちゃんにこの方法が効く気がしねえ・・・。)」
母の直感です。そして代々うちに伝わる断乳方法が頭に浮かびました。それは、おっぱいに梅干しを塗るというもの。
しかしあんちゃんはキムチやめかぶや韓国冷麺などを好む通な舌の持ち主、しかも家には梅干しがない!そこで代用したのが、ヴェポラップです!
あんちゃんの鼻づまり解消のために買ったけど嫌がって使えなかったヴェポさんを胸周りにたっぷり塗りました。
そして、いつも通りの顔で授乳しようとしたところ
「しゅっぱい(まずい)!!!!」
警戒心が強いあんちゃん。一度まずいと思ったものは二度と口に入れようとしません。
「酸っぱいかな?もう飲まないの?」とわざとらしく聞いてみますが、要らないとの一点張り。その日も夜中に起きてきて飲もうとしてきましたが、まだヴェポの匂いが残っていたようですぐに離れました。
翌朝からは「おいしくないならもう要らないわ!」とそれまで大好きだったおっぱいは一瞬で見向きもされなくなりました。
急に飲まれなくなったので二、三日は胸が張って痛かったですが、自分で数回絞りながら我慢しているうちにしぼんでゆきました。
断乳するときは寂しくなると聞きますが、私の場合もう十分に飲ませたし、もはや卒乳と言ってもいい感じで苦労なくやめられたので、そういうセンチメンタルな感情はほとんどありません。
二年半働きっぱなしだったおっぱいに心からお疲れ様と言いたいです。(おっぱいおっぱい言いすぎですみませんでした。)